|
|
本日はひさびさにお奨めレビューを書きまする。
お得意のTVドラマ、ただしアニメどす。
キャシャーン
といえば、若き人々は真っ先に
宇多田ヒカルの旦那さんの作品を思われるかもしれません。
ただ、私たちの世代にとっては、これはやはりアニメ作品です。
別名、手塚治虫の息子が作った作品。
息子といっても血がつながった息子ではありません。
タツノコプロのスタッフが手塚治虫が描こうとしたものを、
自分たちで引き継いで作った作品なのです。
ストーリーは少し複雑です。
あるロボット工学の権威が、ブライキングボスという、
頭脳、パワーともに桁外れのロボットを開発します。
ところが、このロボットが、フランケンシュタインさながら、
不慮の事故で暴走し、仲間のロボットを作り、
人間を支配しようとするのです。
そして、その科学者の息子とその愛犬も惨事に巻き込まれます。
このとき科学者は思うのです。
「ブライキングボスより強い正義のロボットを作ろう!」
こうして、彼は息子を土台に正義の人造人間キャシャーンと、
その愛犬をロボット犬 フレンダーに改造するのです。
このキャシャーンはパワーもあり、正義感は人間だったころの記憶から抜群、
さらに頭も科学者の息子やから悪くないのですが、
太陽エネルギーで動くため、時折エネルギー切れをします。
そして、何よりの弱点は、彼は人間ではないということです。
ロボットに大切な人を殺された人間たちは、
ロボットを忌み嫌っています。人間風とはいえ、明らかに
人間離れしているキャシャーンはやはりロボットであり、
彼らの言葉を借りるなら化け物です。
キャシャーンは人間を助けるために傷を負い、
必死に戦うたびに孤独になっていくのです。
たとえ、ブライキングボスを倒したとしても
自分は人間は戻れないわけで、助けた人間から
石つぶてで追われれば私ならぐれます。
でも、彼はぐれません。
ぐれたら話が続きません!……ではなくて、
人間たちの心の痛みも思いやれるから、人間たちを恨めないのです。
当時の作品ですので、差別的な表現も
出てきています。ですから近頃は再放送されませんが、
話を落ち着いて見てもらえば、
その言葉が差別を目的にしたことでないことは一目瞭然です。
見かけや先入観で人を見てしまう、
心ではおかしいと思っていても、行動に表せない、
本当はありがとうといいたいのにいえない
そんな、どんな人間でも持っている人間らしい弱さを
深い愛情を持って伝えてくれます。
スピード感あふれる戦闘シーンよりも
悩むキャシャーンの姿や、必死になって
人間の弱さを克服しようとする民衆の姿が心に残る名作です
http://www.kyoto-wel.com/item/IS81212N00940.html
|
|